1/28/2014

MANA 14SPRINGSTORY8/ imanisho

本日からは、同フラワーパンプスシリーズのトウキャップモデル。


こちらは爪先にフラワーを散りばめました。

金属のような光沢の箔加工のレザー。
レーザーカットのテクニックにより、かすれたような、柄のテクスチャーが
モダンな箔の光沢と相反して、
でも、だからこそ、中世のフレスコ画のような、クラシックな重厚さと
不思議な空気を醸し出してくるたかな、と思ってます。



そして、
女性は何故これ程までに、
眩い光に心が動かされるのでしょう。


トウキャップのGOLDとSILVERの
艶がスタイリングを引き締めるのです。



続く》


1/24/2014

MANA 14SPRING STORY 7 /imanishi

本日は昨日の続きで、フラワーカットパンプスのストーリー。


スタッグヒールって
ご存知ですか?


スタッグヒールの意味は
Stacked Heel=積み上げたヒール。


厚めのヌメ革を一枚一枚積み上げて、バウムクーヘンのようになった革を、薄く、薄く、梳いていきます。

スタッグヒールの中身はプラスティック材。
そのプラスティックヒールに
梳いたスタッグヒールの革を
丁寧に巻いていくんです。

積み上げて作った革は、かなり丈夫
(その分、当選硬く、巻くのはかなり大変な作業)です。

ちょっと乱暴な女子達(今西も含めて‼︎)でもヒールが長持ちするのが
スタッグヒールの良いところですね。



今回のMANAの靴は
その大変なスタッグヒールの
3倍程にも大変な工程で作られています。

こちらが、ヒールに
巻く前のスタッグシート。



これは3色のスタッグをブロックで組み合わせて、スライスするとこんな柄が出るように作っているのです。

恵方巻とか、金太郎飴みたいに‼︎


春色のカラーブロック。
今シーズンのMANAのこだわりです。


続く》

1/22/2014

MANA 14SPRING STORY6/imanishi

スプリングコレクション。
今シーズンのイメージは
春の日差しの似合うSWEETマインドと元気一杯アメカジ遊びマインド。


そして、そのアイコンには、咲き乱れる花々を選びました。


自然が持つ生命力と草花の有機的な美しさにはいつも心を打たれます。
今シーズンはその可憐な花々がイメージです。


STORYブログでは、デザイン毎のこだわりを紹介していきたいので、
まずはこのデザイン、
フラワーをかかとにオンしたパンプスから‼︎



靴の正面ではなく
かかとに見せ場を持ってくることで
ベーシックなコーディネートにも
マッチしてくれるかな、なんて思いながら、絵を描きました❤︎



かかと部はフラワー柄がヒールの上で咲いてくれるイメージにしたくて、
こんな感じになりました。


ここは
パタンナーのジーマと一緒に苦労したところです。



何せかかと側は足を固定させる芯材も沢山入っているからまとめるのが大変なんです。

吊り込みは革の伸縮という個体差も考えなくてはいけないし…。

革をレーザーで焼いて柄を描くテクニックはMANAの得意テクですが
今回は下から覗く色も、春らしく綺麗色に。

…。


この靴、まだまだこだわりが溢れているので、続きは次回に^o^



続く》


1/20/2014

MANA 14SPRING STORY5/imanishi

MANAはほとんどの素材をイタリアタンナー等海外から直接買付ています。

木型(フォルム)と素材(マテリアル)には徹底的にこだわりたいのです。


革靴の魅力、
それはやっぱり、履き込む程に味が出て、自分の足に馴染んでいく
生命力ある素材にある、という想い。

MANAはデビューから一貫して、ソフトシープをベースとして、使い続けていますが
その理由も、
足馴染みの良いその感触(≧∇≦)から。


又、よくイタリアは水が違うと言われますが、
革鞣しには水が重要で
その水に関し、硬質なイタリアの水がとても適しているのだとか。

イタリア革の色の発色が良いのも
水の影響も大きいのだって。
そんなところも色が重要なMANAがイタリア革を選んでしまう理由です。



…‼︎

革を語りだすと長くなってしまいます(≧∇≦)

次回からいよいよスプリングコレクションの紹介、始めます^o^


続く》

1/17/2014

MANA 14 SPRING STORY4/imanishi

木型作りは
爪先の顔を作る感性と
歩く為の道具を作る設計力、
両方が求められます。

デザインは良いけど足入れが合わない、
足入れは合うけどデザインは嫌…。


今西もエンドユーザーの1人だから、
デザインだけじゃなく
足入れにはとてもこだわります。

勿論、人の足は千差万別。
全員に気に入ってもらえることは無理なのだけど、
出来るだけ、皆様のご意見も
参考にして☆、作っています。


そして、足入れの評判の良い木型は、出来るだけ次シーズンも使うんです。

評判の良い木型は
デザインが変わっても、やっぱり
人気◎。



木型はMANAの宝もの、です。

続く》

1/16/2014

MANA 14SPRING STORY3/imanishi

今日からは、こだわり木型の話しをしていきますね。


先日も書いたように
MANA靴の1番のこだわりはまず木型。


木型は、名前の通りWOOD材で作る型のこと。
桜の木が1番縮みが無く、適しているとか。
(あ、でも現在は、サンプルは木で作りますが、プロダクトに入ると、生産性を考えてプラスティック木型にします)

木型を削る技術はとても難しく、
大胆かつ繊細な感性が必要。


木型職人はイタリアでは、モデリスタと呼ばれています。

靴の歴史の長いイタリアでは、
モデリスタの地位も高く
とてもリスペクトされているんです。


モデリスタの技量で木型は全く変わります。
今西が作りたいイメージと
モデリスタの感性の掛け合わせで出来る木型。
ひとつの木型を作り上げるのに
1ヶ月以上かかることも。


でもこの木型作りが靴の全てのスタートなのです。



続く》

1/14/2014

MANA 14 SPRING STORY2/imanishi

MANAのシーズン毎のコレクションを作る時、
今西はまず大きなテーマを決めます。

そして、こだわりディテールをそこにはめ込んでいきます。

それはジグソーパズルのようにひとつひとつのピースが合わさって、一枚の絵が出来るようなイメージ。

いろんな食材と味付けで作り上げる料理作りのプロセスにも似てます。



そしてMANAのこだわりは
まず木型。
そして
レザー。
そして
ヒール
アウトソール
ディテール
カラーリング
インソール
フィニッシング
そしてこの全ての掛け合わせ
…と続きます。


コレクション毎にこのフレームを作っていくんです。

こういう作業はとにかく楽しい‼︎

毎回、新しい感動を皆様に感じてもらえるように、
ひとつずつのピースを
作っていくのです。

次回は
先ず木型の話しからしていきますね。


続く》